アベンジャーズ/エンドゲームでも登場!タイムトラベルも可能な量子力学の世界とは?
2019年4月26日にシリーズ22作目として「アベンジャーズ/エンドゲーム」公開されましたね! 『アントマンandワスプ』 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』 『アベンジャーズ/エンドゲーム』 の劇中では、現実の科学理論と密接に結びついた用語が多く出てきており、非常に面白い展開が期待されています。 その中で、「量子世界」や「量子物理学」というフレーズを聞いて気になった方がいらっしゃるのではないでしょうか? 私はアメリカンスクールの物理学の授業で自然の法則を学び、15年以上量子力学を研究していました。 その量子力学を基に成功を引き寄せる「量子力学コーチ」をしています高橋宏和 と申します。 今回は、映画のネタバレ、内容の詳しくは映画をみてのお楽しみなので、私の専門分野「量子力学」の世界をわかりやすく解説してみようと思います。
引用元: marvel

タイムトラベルのキーワードは「量子世界」

映画のシリーズで 『アントマンandワスプ』 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』 『アベンジャーズ/エンドゲーム』 の3つがエンドゲームに繋がる量子世界の話といわれています。 前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』 でサノスがインフィニティストーンをそろえ、宇宙から全生命体の半分が消滅するという衝撃的な展開で幕を閉じましたね。 今回のエンドゲームではその5年後、スコットが「量子世界」から戻り、希望が差し込むところからスタート、白いスーツは量子世界用に作られ、過去・未来にタイムトラベルを行うことが話の中心になっていましたね。 そこで、気になる部分はそもそも「量子力学の世界」とはどんな世界か?というところではないでしょうか。 順を追って説明していきましょう。

量子世界にいってタイムトラベルする方法とは

最新作エンドゲームでは サノスを倒し、インフィニティストーンを手に入れたところで、元に戻るかわからないという…… そんな状況下、過去に戻ることができれば、現在未来を変えることができるチャンスが広がるという事でしたよね。
引用元: marvel
「タイムトラベル」というと
  • 映画だけのもの
  • フィクション
  • 非現実的
なイメージももたれる方も多いかと思いますが、実は科学的に実在する「量子力学」という学問の中で存在をしているのです! 世の中のすべての物質を細かく砕いていくと、分子で構成されています。 分子は原子で構成されて、電子、中性子、陽子などで成り立っています。 そして、中性子や陽子の中には3つのクォークという呼ばれる素粒子が存在しています。 素粒子とはこれ以上細かくできない物質の最小単位のことです。 劇中で量子世界に行ってしまったスコットによれば量子世界では時間の流れが違うというセリフにもあるように、今私たちが見ている現実とは別の世界が広がっているといってもいいでしょう。
目に見えないことなのでよくわからない方もおられると思いますが、 簡単に言うと…… あなたが着ている洋服も、 あなたが使っているパソコンも、 あなたが住んでいる家も、 あなたの身体も、 実はすべてミクロの世界ではすべて同じ素粒子で構成されているのです。 このように原子や電子、素粒子など目に見えないミクロの世界の自然のふるまいを探究する学問が「量子力学」です。 「素粒子」「原子」「電子」「エネルギー」……聞いていたら難しく聞こえがちですが、量子力学はややこしい数式さえなければSFの世界のような不思議でワクワクする世界なんですよ(^^)/ 要は「あらゆる物質の最小単位は目に見えない粒で構成されているということ」そこを理解していただけたら十分です。

現実世界のタイムヴォルテックス(時間の渦)とは?

引用元: marvel
劇中では量子世界に5時間滞在すると、約5年経過したことになっていますね。 スコットが現実世界に戻れたのは奇跡に近いといいますが、実際に同じ世界に戻るという事は大変困難な理論上に成り立っています。 バナーも何度もテストをして失敗を繰り返すように、今の理論上は過去にはいけません。 アインシュタイン の有名な「特殊相対性理論」 では、光の速度に限りなく近いスピードで移動すると未来に行くことが理論上できることをご存知の方も多いかもしれません。
特殊相対性理論…… 慣性運動する観測者が電磁気学的現象および力学的現象をどのように観測するかを記述する、物理学上の理論 引用元:Wikipedia
しかしこの理論では、過去に戻るのは現実的にかなり難しいのではないかと思います。 では「量子世界」で過去に行くにはどうすればいいのでしょうか。 ここからは現実世界ではなく、劇中の話ですのですが、量子世界に時間の渦があり、時空を超えるGPSがトニーによって発明されます。 さて『アントマン&ワスプ』で量子世界に入ることを可能にする装置はアントマンが持つバンの中にある「タイムヴォルテックス(時間の渦)」があることが明言されていましたよね。
引用元: marvel
そしてタイムトラベルにかかる負荷を軽減するのがおそろいの量子スーツも見どころの一つです。 つまり、過去にも移動できる量子装置を作って、自由にタイムトラベルを行えるようにしたわけです。 しかしタイムトラベルのポイントは「過去を変えても未来は変わらない」というパラドックスの考え方ですね。
パラドックス…… 正しそうに見える前提と、妥当に見える推論から、受け入れがたい結論が得られる事を指す言葉である。逆説、背理、逆理とも言われる。 引用元:wikipedia
ローディの「赤ん坊のサノスを殺しに行くのは?」との提案が却下されたのもこれが根本にあるのではないでしょうか。 歴史を変えてしまうと(人を殺したり、運命を変える)新たなパラレルワールドが生まれるだけで、未来は(今自分がいる現在)変わらない可能性が高いです。 また、戻る期間が長ければ長いほど、歴史は運命(全人類の半分が消滅する未来)に戻ろうと引き寄せをして、また新たなサノスを登場させるのではないかとの考え方かもしれませんね。 これは一応映画の話なので現時点では量子力学の世界に行くための量子スーツなるものは実際には存在しません。 でもそれは、「今は」の話。 今後タイムトラベルためのスーツは現実的にも開発される可能性がありますので劇中に近い形で開発されたらムネアツですね。

映画「君の名は。」の考え方も、実は量子力学がベースになっていた?!

大ヒット映画「君の名は。」はご存知の方も多いかと思います。 実は、私も大好きな映画の一つですが、これも理論的には既に存在する理論がベースとなっています。
  • 滝と三葉の入れ替わりは量子もつれ現象。
  • 片方が変わると同時に瞬時に入れ替わる。
まさに量子テレポーテーションの原理と同じなんですね。
量子テレポーテーション …… 古典的な情報伝達手段と量子もつれの効果を利用して、離れた場所に量子状態を転送することである。 引用元:Wikipedia
劇中に出てきたのは、時空を超えて二人を結びつけるのは三葉の髪を結びつける糸(ひも)でしたよね。 その「ひも」が時空を超えて二人を結びつけ、別次元の世界、つまりパラレルワールドの世界観を表しています。 現在・過去・未来は見えない糸でもつれあい、絡みあっているということでした。 そして、その「ひも」もが後述にある「超ひも理論」 に深く関係しているといえるのではないでしょうか。 最新の量子力学の理論から「自分の意図によって別次元のパラレルワールドに行くことができる」という物語の構成になっていて、とても面白い作品だと思いました。 ではここで、無数の世界が存在する「パラレルワールド」について掘り下げていきましょう。

現実にパラレルワールドは存在している?!

引用元: marvel
前述の映画「君の名は。」でもそうですが、 アベンジャーズシリーズでも深くつながりのある「パラレルワールド」の考え方ですが、今やアニメやSF映画に登場する機会が多く、皆さんも何度も耳にしたことがあるかと思います。 実は、これらの考え方はただの創造物ではなく、実際の理論に基づいて作られている作品が多いといえます。 それは物理学の理論の一つで「多次元宇宙論」や「並行宇宙論」というものですね。
奇蹟的な宇宙…… 最新の超ひも理論などによれば、今の宇宙に見られる物理定数は、宇宙創世時にたまたまそうなっただけで、実はどんな値でも採り得たというのである。そのパターンは実に10の500乗通りにも及ぶという。そしてこれらの値は、人間の存在のために都合良く出来過ぎている。 引用元:Wikipedia
とあるように、「理論的にはこの宇宙は10の500乗とおりの宇宙がある。」マサチューセッツ工科大学マックステグマーク博士 も明言しています。 その考え方を基にした「多次元宇宙論」によると私達が住んでいる宇宙以外に、別の宇宙が並行にたくさん存在しているといわれています。 少し数字を出しますと 10の二乗は100、 10の500乗は10000000・・・・・000000が0が500個ついているということ……。 つまり…… ほぼ無限に近いとってもたくさんの宇宙がパラレルに存在しているということです。

無限に存在??意味が分からなくなってきたぞ!!

そのお気持ちわかります!! そこで レストランの注文に例えると一気にわかりやすくなりますので考えてみてください!
  • レストランでカルボナーラを注文するのか天ぷら定食を注文する
  • ハンバーグ定食を注文する
注文するまではあいまいでありあらゆる「可能性の世界」が重なり合っている状態ですよね。 このあらゆる可能性の世界が重なり合っている状態がまさに「パラレルな世界」だと考えてください。 そして レストランでカルボナーラを注文すると カルボナーラを食べる世界に入り込みますが、 別の世界ではハンバーグ定食、 別の世界では天ぷら定食を食べている世界が並行に存在しているのです。 つまりパラレルワールドの原理から、あなたは無限の可能性がありその可能性の中から一つを選択すれば、その世界に入り込めるということがわかります。 人生は選択の連続です。その選択が一つ違えば、パラレルワールドが無限に広がっていくのです。 信じがたいし、そういうものがあったとして何か関係があるのかな?と思われる方もいるかもしれません。 ここで大事なのは「パラレルワールドは理論的に存在している」という点だけわかっていただけたら幸いです。 劇中で登場する1400万605分の1の確率にもでているように、「量子世界」は無数の数字から成り立っています。 ここからは、少し踏み込んだ物理学の話をさせていただきたいと思います。

物理学の世界へご案内

引用元: marvel
前作 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』 では現実の科学理論と密接に結びついた用語が多く出てきます。 量子世界、量子物理学、量子スーツ……これらに共通して言えることは、今回お話している「量子力学」ですよね。 サノスの宣言でもあるように、「宇宙を原子レベルまで粉粉にする」というのは「量子力学の世界」までという事になります。 前述からあるように「量子力学」 はまさに見えない世界を科学する学問です。 目に見えないものを理解することで、目に見えている世界が違って見えることもあります。そんな面白い量子力学の科学的な部分をもう少し詳しく説明していこうと思います! では入り口を開けていきましょう。

目に見えない最小の世界ですべての物質は振動している

すべての物質はそれぞれ物質特有の周波数で振動しています。 その周波数というのは、一秒間あたりの振動する回数のことをいい、別名「振動数」と言います。 身近のものですと、パソコンを購入するときCPUのクロック数の単位でGHz(ギガヘルツ)という言葉を聞いたことありますか? この「ヘルツ」が振動数の単位になります。 ギガとは10億という意味なのでたとえば、3GHzとは一秒間に30億回振動するCPUということになります。
  • 60ヘルツというのは一秒間あたりに60回振動することをいい、
  • 100ヘルツであれば一秒間あたりに100回振動するという意味
実は、
  • 人間も動物
  • 植物などあらゆる物質
  • 光や風や雷や地震などあらゆる自然現象
これらすべては、見えない世界ではこれらはすべてに固有の周波数があり振動しています。 そして、物理学では物体固有の周波数のことを固有振動数といい、 この振動によって生じる波のことを「波動」といいます。 まとめると、人間を含めたすべての物質は固有の波動を発しているといえるでしょう。 波動という言葉を聞くとスピリチュアルな用語みたいですが、量子力学でも波動方程式という言葉でも使われていす。 周波数というは振動によって生じる波の動きを数値化したもので一秒間あたりの振動する回数のことをいいます。 一方、波動というのは波の動きや変化の過程のことを指しており、私たちの身体も含めすべてのものは振動しています。 波動には音波、脳波、電波、重力波、地震波、津波などさまざまなものがあります。
  • 違いがちょっとわかりにくいな…
  • どっちがどっちかわからなくなってきたかも…
そんな方の為に周波数と波動の違いで重要な点だけお伝えすると… 要するに、すべてのものは振動していて波動を発していると思ったらいいでしょう。
すべては振動であり、その影響である。現実に何の物質も存在しない。すべてのものは振動で構成されている 1918年にノーベル物理学賞を受賞したドイツの物理学者マックス・プランク
とあるように、 実はすべてのものは振動していることは、100年前からわかっていることなのです。 なぜ、大昔の理論を持ち出したかというと、次の考え方はこの理論なしでは語ることができません!! ここからは最先端の量子力学の考え方についてご紹介させていただきます!

あなたはヒモでできてすべては引き寄せ合っている

量子力学の最先端の理論の一つに超ひも理論という理論があります。 この理論は、もともとアインシュタインが長年夢に描いていたこの世のすべての理論を統一する「大統一理論」の研究が発端で研究され始めました。 アンシュタインは研究半ばで亡くなってしまいましたが、世界中の科学者がこの研究を引き継いでいきついたのが「超ひも理論」です。
超ひも理論…… 物理学の理論、仮説の1つ。物質の基本的単位を、大きさが無限に小さな0次元の点粒子ではなく、1次元の拡がりをもつ弦であると考える弦理論に、超対称性という考えを加え、拡張したもの。 引用元:Wikipedia
簡単に言うと、物質の最小単位は点粒子ではなく、輪ゴムや糸くずのようなヒモの形をしていてこのヒモがまるでバイオリンの弦のように振動しているイメージなのです。 振動の法則や超ひも理論を応用するとこの世のあらゆることを説明することができます。 例えば、人間関係において
  • 「波長が合う」
  • 「波長が合わない」
という言い方をいますが、この波長とは一回振動して動いた距離で山と山の長さのことをいいます。 人との間で波長が合うと共鳴現象を起こし、一気に人との距離感が縮んで仲良くなるのです。 自己紹介して趣味が同じだったり、出身地が同じだったりすると急に親近感がわいてきますよね? これは人間関係における共鳴現象だといえるでしょう。 エンドゲームでの同じ時間にネビュラがが2人存在し、同時にネットワークエラーが起こる部分も、量子力学的にはあり得ることです。 お互いが引き寄せ合い、同じ時代で同じ空間に同じ振動を感知したとき、宇宙というこの大きなパソコンがエラーを起こすという考え方ができるでしょう。 あなたの身体も素粒子で構成されているので同じ波長のもの同士が引き寄せあっているのですから驚きですよね。 あなたが使っている
  • 机も
  • パソコンも
  • 建物も
同じ波長の原子や分子同士が引き寄せ合っていますし、 人間の身体も素粒子で構成されているからミクロの世界では振動しています。 しかし、考えてみてください。あなたの身体の周波数と机の周波数は波長が合わず共鳴しないから合体することはできないのです。 その考え方でいうと、人においても同じような価値観や考え方を持っている人同士が引き寄せ合い、類が友を呼ぶという現象が起きるというのは不思議ではないですよね? その結論から言うと、この世は同じ波長や振動数のものが共鳴し、引き寄せ合って現実化しているのです。

最後に

引用元: marvel
今回は映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」公開で、量子力学について皆さんが少しでも興味を持ち理解を深めていただけたらいいとブログを書きました。 私は普段「量子力学に基づいた成功法則を伝えるコーチ」として活動しています。 物理学に興味を持ち、哲学・宗教・心理学・成功哲学など様々な学問を学んで研究するにつれて、 物理学の自然の法則が実は人間の人生哲学や成功哲学にも応用できることに気がつきました。 私は、大きくわけて
  • 「人間関係」
  • 「仕事」
  • 「健康」
  • 「時間」
  • 「心」
  • 「経済」
  • 「成長」
  • 「貢献」
の8つの分野に分類されると考えています。
そして、この8つのバランスが整うと人は幸せを感じると思いました。 そこで私は量子力学を活用し、 これらの「8つの柱をバランスよく整えること」をテーマにセミナーや講座を開催したり、経営者や投資家を対象に個別コーチングを実施したりしてきました。 今はその活動を続けながら「世界中の人々に夢と希望と勇気を与え、無限の可能性を引き出し、誰もが自己実現できる社会を創ること」を使命と考えるようになったのです。 量子力学は「夢を叶える自然の法則」を示してくれます。

量子力学を学んで、映画を見ていただくとより面白さが増すと思いますので、興味のある方はLINEに登録お願いします!

詳しくは劇場にて答え合わせをしてみてくださいね! 最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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